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思考力効果にアラキドン酸が関係している?

アラキドン酸は脳が発達するための神経新生を促進したり、神経幹細胞の自己修復をして維持させています。
この物質は、胎児の段階からDHA(ドコサヘキサエン酸)と共に必要で、脳の発育と維持に欠かせない物質です。

アラキドン酸は多価不飽和脂肪酸に属する物質で、DHA(ドコサヘキサエン酸)と同様に脳や肝臓及び皮膚などの身体のあらゆる組織を構成する物質ですが、体内で合成ができない物質です。
この物質は、細胞膜中のリン脂質として存在していて、各細胞間のシグナル伝達を行います。
また、発達期の脳においては細胞の元になる神経幹細胞が多数分裂しニューロン(神経細胞)やグリア細胞(神経膠細胞)に分化して複雑で繊細なネットワークを形成しています。
「記憶する」という現象は、末端のグリア細胞に蓄えられているようで、これらのデーターを照合したり比較することによって、「思考能力」が発揮されます。
これを司る脳細胞は、1千億個のニューロンとその10倍のグリア細胞によって構成されています。
アラキドン酸は、リノール酸からも変換されますが人体に於いてはあまり多くは期待できませんので、加齢と共に減少していくグリア細胞の増殖を期待するにはアラキドン酸の摂取は欠かせません。

細胞膜内のリン脂質(アラキドン酸)は、胎児にとっても中高年者にとっても大切な物質ですから、経口摂食やサプリによる摂取は必要です。
野菜などには含まれていない物質ですから、肉類や魚類、そして卵などから摂取してください。