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アラキドン酸とアナンダマイド

アラキドン酸は脳にとって重要な物質です。
神経幹細胞からニューロン(神経細胞)やグリア細胞(神経膠細胞)に分化させて脳の発達に関与しています。
この物質は人体の全ての細胞膜にリン脂質としても存在します。

アナンダマイド(アナンダミド)は、神経伝達、生理活性を行う物質で脳内に多く含まれています
この物質は、中枢神経系および末梢神経で多様な機能を遂行します。
アナンダマイドはアラキドン酸カスケードによって生成されたエイコサノイドの一種です。
機能としては、内因性のカンナビノイド受容体として機能し、ワーキングメモリー、睡眠パターン、鎮痛、摂食の調節、動機づけや快感の形成など、心理と行動に対する多彩な役割を持っています。
アナンダマイドは『のんびり型の伝達機能』で、グルタミン酸は『緊急型伝達機能』でしょう。
アラキドン酸は、自らの代謝過程において伝達物質であるアナンダマイドを合成しています。

アラキドン酸は、胎児、乳幼児期から心身の発達に必要な物質で、中高年期になれば痴呆症予防などにも必要とされます。
アラキドン酸の作り出す様々な物質を「エイコサノイドの一種」という言葉に集約しているのは、沢山の物質を合成しているためです。
ここでエイコサノイド全体を記することは煩雑すぎますので記載は致しません。
カスケード(滝の様になる現象)の意味を理解された上で考えることにします。