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赤ちゃんの脳の発達に必要なアラキドン酸とDHAの関係

赤ちゃんの脳の発育は、生後1歳位まではアラギドン酸の合成力が弱いために、母乳やミルクで補うことが大切です。
というのも、新生児の脳重量は400g程度ですが、1歳になれば倍の800g程度と急成長します。
ここから成長は緩やかになり成人に達する頃には、1,200gから1,600g程度になります。

妊娠8週目頃から胎児としての形成がなされ始め、母細胞ができこれからの分裂により娘細胞が作り出されます。
この細胞の1端が神経前駆細胞(神経幹細胞)になり、ニューロン(神経細胞)が枝葉のように、でき上がっていきます。
神経は、タンパク質で構成されていて、ニューロン中の細胞核などの細胞小器官が集中し、樹状突起と軸索が会合する部位で合成されます。
これらの合成を促すのがアラキドン酸の役目です。
また、軸索の一部にはグリア細胞が巻きついているものもあり、軸索と分離させるために絶縁体としての役目を果たす固化することのないDHAの存在があります。
脳内には60%程度の脂質がありますが、その内アラキドン酸は12%、DHAは17%程度含まれています。

妊娠8週目になると医学的生命が誕生しますが、様々な細胞の分裂や分化もこの頃が出発点となります。
胎児の発育に葉酸も多量に必要ですが、神経細胞の発達も大変重要です。
アラキドン酸とDHAの必要性も当然発生してきます。
また、生後1歳までは脳の神経細胞が急成長しますので、これらの脂肪酸が必要となってきます。