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アラキドン酸とβ-カロテンの相性

β-カロテンは、植物性テルペノイドで芳香剤としても用いられていて、抗菌性や抗腫瘍性があり薬草治療にも用いられている赤橙色色素です。
尚この物質は、水に溶けることはなく脂溶性の物質で、ビタミンA(レチノール)の前駆体(不活性型)です。

アラキドン酸は、n-6脂肪酸の一つで、細胞膜中にリン脂質として存在しますが、β-カロテンは、体内の脂肪組織に蓄えられていて必要に応じ、肝臓や腎臓で分解されビタミンAとなります。
ビタミンAは、網膜細胞などの保護を担っています
その細胞にいに存在するアラキドン酸は、酸化し易い物質ですから、β-カロテンを摂取することにより、これのもつ強い抗酸化力で細胞を保護してくれます。
また、同じ抗酸化作用をもっているビタミンEもアラキドン酸と摂取すれば同様の働きをします。

アラキドン酸とβ-カロテンは、どちらも脂溶性の物質ですが、加水分解が可能なアラキドン酸は、酸化に弱点があるアラキドン酸を抗酸化力のあるβ-カロテンが保護をしているというあいだがらです。
ほかにも抗酸化作用のある物質でしたら、アラキドン酸の酸化阻止(ビタミンE)に役立つと思います。
魚中心の食生活に緑黄色野菜をたっぷり食べることによって相乗効果が期待できますので是非一緒に食べられることをお勧めします。