牛肉

缶詰の魚にも多いアラキドン酸

アラキドン酸は、肉類や魚類それに卵にも含まれていますが、植物などには含まれていません。
植物に含まれる脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸に属していて、アラキドン酸が属するのは、多価不飽和脂肪酸と言います。

アラキドン酸は、酸化し易い物質ですから魚類などの加工をする場合はそれなりの工夫が必要です。
魚の缶詰はどのような方法で作られていくのでしょうか。
鮮度の良い物をできるだけ短時間で処理することはあたり前ですが、洗浄した後、可食部のみを切取り調味料などと一緒に缶に入れて密封する前に真空にします。
これは、加熱した時に缶の内圧が上がり破裂することを防止すると同時に、腐食の原因となる酸素を入れないためです。
その後、加熱殺菌をして冷却します。
こうしてできた魚の缶詰にはアラキドン酸がどの程度含まれているか見てみると、「いわしの缶詰味付け:110mg/100g」で生の状態とほぼ同じです。
「いわしの缶詰油漬:280mg/100g」の場合は、魚油を使用するので含有量が増加します。
そのほか、さばの缶詰水煮は、120mg/100gで、まぐろの缶詰油漬フレークライトは、240mg/100g含まれています

考えてみれば生の魚からアラキドン酸を摂取するより缶詰の方が効率よく摂取できると思います。
魚を食べるのが苦手な方は、魚の缶詰をお勧めします。
その上、DHAやEPAも多量に摂取できます。