牛肉

摂取したアラキドン酸の存在場所は?

人体内には、有害と思われる物質でもその有用性は必ず存在します。
例えば、悪玉コレステロールがなければ血液中の栄養素を運べなくなり、これが多すぎると高脂血症を引き起こし、血管障害を中心とする生活習慣病の要因となります。

アラキドン酸もこれとよく似た性質を持つ栄養素で、欠乏しても多く有り過ぎても問題があります。
アラキドン酸は、細胞膜中のリン脂質に有る物質で、原核細胞や真核細胞の全てに存在しています。
何故細胞膜中にあるのかと言えば、アラキドン酸は、選択的透過バリアとして機能し特定の物質の進入を阻止したり、外部環境との境界として隣り合う細胞との情報交換を行ったりします。
この仕組みが顕著に表れているのが脳の神経細胞です。
細胞膜中のアラキドン酸は、この神経細胞に刺激を与え、活動電位を発生させ、その情報を別の細胞に伝達する役目の初期段階を担っています。
また、細胞が死滅すると細胞膜中のアラキドン酸は、細胞再復活の促進を促し、細胞を再生することも行います

アラキドン酸は、細胞を取囲む細胞膜に存在し、多種多様の働きを担っておりますが、加齢に伴い細胞が減少するにつれてアラキドン酸も減少していきます。
体内でもリノール酸によって生成されますが、その量は期待できるほどのものではありません。
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