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アラキドン酸とグルタミン酸の役割

アラキドン酸は、思考と記憶に関係する脳の神経細胞を作るのに関与していて、これらの修復機能も兼ね備えています。
グルタミン酸は、興奮性の神経伝達物質で、毒性を持っています。

アラキドン酸は、脳の細胞膜内のリン脂質として多く存在し、細胞間のシグナル伝達を司っています。
また、神経新生や神経幹細胞の自己修復を行ったり、神経幹細胞から枝葉となるニューロンやグリア細胞にも分化をも促進させている重要な物質です。
グルタミン酸も思考と記憶に関係する脳高次機能に重要な役割をしていますが、神経系では、内因性興奮毒としての性質を持っていて細胞を死滅させる危険因子を持っています。
グルタミン酸の濃度が上がり危険な状態になると、ニューロンはアポトーシスと呼ばれるプロセスによって自己を殺し、グルタミン酸の濃度が正常になれば、アラキドン酸が自己修復を促進させます。

このようにグルタミン酸は、興奮性神経伝達物質で、興奮することにより伝達機能を果たしています。
また、グルタミン酸には毒性があり、極端な濃度に達すると、パーキンソン病や抑うつなどの神経症になることがあると考えられます。
アラキドン酸も加齢により減少していきますから、摂食等の方法で絶えず摂取してください。
アラキドン酸不足は痴呆症の原因になります。