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アラキドン酸の加水分解とは?

人体には水分が不可欠ですが、この水分は加齢によって減少していきます。
成人では体重の約60%が水で、どんな栄養にも替え難い大切なものです。
この水が体内で活躍することを考えたいと思います。

栄養素の話になるとよく出てくる「加水分解」という言葉がありますが、これは、物質に水が反応し、分解生成物を作る反応で、水分子 (H2O) は、生成物の上で H(プロトン成分)と OH(水酸化物成分)とに分割して取り込まれます。
反応形式による分類上、いろいろな種類の加水分解反応があります。
ではアラキドン酸の場合はどうなるでしょう。
これは、細胞膜中のリン脂質をホスホリパーゼA2という酵素によってSN-2アシル基(オキソ酸からヒドロキシル基を取り除いた形式)を切断し、親油性物質(遊離アラキドン酸)を生成します。
さらに別の酵素(シクロオキシゲナーゼ)によって、さらに別の生理活性物質へと変化していきます。
この代謝過程をアラキドン酸カスケードhttp://www.goredro.com/kasukedo.htmlと呼んでいます。

体内に存在する水は、細胞内液と細胞外液に分類されますが、その3分の2は細胞内に存在します。
そして体内のすべての水は、酸性水です。
酸性水だからこそ「酸」と名の付く物を分離することができるのです。
酵素によって分解されようとしていても合成する相手となる物質がなければ分離できません。
そのため水(H2O)が、水素と水素+酸素に分離することにより合成先ができるのです。