牛肉

アラキドン酸の必要量は?

アラキドン酸の必要摂取量は、厚生労働省の『日本人の食事摂取基準』には掲載されていません。
まだ明確な答えが出ていないのが現状とお考えください。

私達が毎日普通に食事をすると、3食の内2食はアラキドン酸を摂っていることになります。
卵を1個食べると85mgを摂取したことになりますし、鶏のもも肉を食べても50mgになります。
魚で見ると、アジの焼物では60mg程度となります。
牛肉、豚肉、魚の缶詰類を食べてもアラキドン酸は含まれています。
このように考えると個人差はありますが、1日当り150mg以上の摂取をしていると思われますし、財団法人日本食品分析センターの調査でも「健常成人男性 (10人) が食事由来のアラキドン酸 (210mg/日) の他に1,500mg/日を50日間経口摂取した結果、食事だけの場合と比べ、血小板凝集能および血液凝固因子に差は認められなかったという報告がある。」 となっていますが、ここまで極端に考える必要はありませんので、1日当り200mg程度の通常摂取で体内の機能はカバーできると思います。

中高年期を過ぎ痴呆症予防や記憶力、思考力の著しい低下が認められる方は、アラキドン酸サプリメントなどで余分に摂取されても問題はないと思います。
この中に記載されている「1,500mg/日」以上の過剰摂取は慎んでください。
過剰摂取すれば乳癌あるいは前立腺癌の発症リスクが懸念されています。